投資が育てる社会・会社・人

少し前のことですが、7月28日(金)15時から鎌倉投信の鎌倉本社で開催された説明会に参加しました。その一端をご紹介します。もっと詳しく知りたい方は下記ワークショップにぜひお越しください!同社の鎌田社長にゲストスピーカーとしてお話しいただきます。

ワンルームからはじめるサスティナブルな生き方~いい未来を水から考えよう~
9月27日(水)@SodasCCo(代官山)


鎌倉投信の本社

鎌倉投信は「投資という仕組みを通じて社会貢献したい」という思いで、元証券マンたちによって設立された会社です。資産を大きく増やすことを目的としない、という信託会社としては珍しい理念を持っていますが、年間収益率は目標4~5%に対し、直近では8.8%を達成したとのことです。

社長の鎌田さんは証券マン時代、自分の仕事が社会貢献につながっているという実感をつかめず、退職。それまで経験してきた投資という仕組みを使って、社会貢献できる方法はないかと考え、鎌倉投信の扱う投資ファンド「結い2101」を開発されました。その理念は「これからの日本に必要とされる企業に資金を投じる」こと。投資先の企業を選ぶ方針は、パンフレットによると。。。

●これからの日本に必要とされる企業
●顧客・消費者、社員とその家族、取引先、地域、自然・環境、株主等を大切にし、持続的で豊かな社会を醸成できる企業
●人財を活かせる企業
●循環型社会を創る企業
●日本の匠な技術・優れた企業文化を持ち、また感動的なサービスを提供する企業

現在の運用額は290憶円。上場企業中心ではありますが、大企業はほとんどなく、中小企業を中心に非上場企業も3社含まれます。

「日本には知られていない“いい会社”がたくさんあります。その会社が長きにわたって存続することが社会貢献であり、その持続を投資という仕組みで支えることもまた社会貢献の一つだと考えています」(鎌田社長)

ホント、その通り!
ついつい私たちは(私だけ?)身近なメディアに登場する企業にばかり目と頭が行ってしまいがちですが、当然のことながら国内にはその何十倍、何百倍もの会社があります。いい会社、いい投資先を探し出す行為そのものが、すでに一つの社会貢献になっています。

興味深かったのは、鎌倉投信を通じて投資している人は、30代くらいの若い年齢層も多く、中には大学生もいるということ。投資を通じて社会貢献をするという理念は、若い世代の方が共感を呼ぶのかもしれません。
投資先の企業に就職をしようと会社説明会に行った人や、子供が投資先の企業に転職した、という例もあるとか。投資という行為が、一人一人の行動を変化させ、企業と社会と人の好循環を生んでいます。

投資というとマネーゲームで、悪いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。でも、金融は社会、経済の血液であり、なくてはならないもの。この点は上下水道と似ています。いずれとも、血液をうまく循環させる新しい仕組みが、これからの持続可能な社会のためには必要なのだなぁと感じました。

そして、いい会社とは何なのか。その判断基準が変革しつつあるんだなぁ、とも感じました。

さて、最後に質問です。
鎌倉投信が考える投資の果実は次の3つの掛け算です。
「投資の果実 = 資産形成 × 社会形成 × 心の形成」

この数式の「投資」を、あなたの仕事に置き換えても、数式は成立しますか?

(奥田早希子@代表理事)