「鉄道一本足打法」を捨てたJR西日本の未来は?

2025年3月12日の水マネ大学は、西日本旅客鉄道JCLaaS(ジェイクラース)事業部の常松雄大さんと坂田鷹起さんに『鉄道会社から「まちマネジメント会社」へ~JCLaaSが目指す新たなインフラマネジメント~』をテーマに講義していただきました。

西日本旅客鉄道 JCLaaS事業部の常松雄大さん(右)と坂田鷹起さん

JCLaaSは、すべてのインフラのas a Service(サービスとしてのインフラ)を目指しており、「鉄道だけに頼らない」「鉄道だけにこだわらない」という鉄道会社らしからぬコンセプトで活動されています。

なぜ、鉄道だけにこだわらないのでしょうか。

ことの発端はコロナ禍でした。外出する人が減り、鉄道利用者が減り、鉄道の売上が減り、その結果としてホテルやショッピングセンターなどの売上も減りました。

その時、鉄道事業のオソトへと経営を多角化してきたはずが、実は鉄道事業に依存した領域にとどまっていたことに気づいたそうです。

そこでJCLaaSは、「新しい課題に挑戦する」「自分たちの強みを生かす」ことを基本に据え、「自分たちの強み」を棚卸しした結果「インフラas a Service」に到達しました。「1年間を強みの棚卸に費やした」との説明には驚きましたが、本気度が伝わります。

2023年にはグループ会社の後藤工業が参画する共同企業体が、鳥取県米子市と鳥取県下水道終末処理施設等包括的運転維持管理業務委託契約を締結しました。

2024年には同社が参画する共同企業体が「令和6年度 民間提案型官民連携モデリング事業」に採択され、広島市で道路/橋梁などのアセットマジメントの実証実験・事業化を目指します。

鉄道、水インフラ、橋梁、道路へと手掛ける領域を広げ、将来的に目指すところは、水マネ大学でもテーマとして取り上げた「シュタットベルケ」に近い分野横断型の事業モデル。実現されることを期待しています。

「インフラas a Service」について詳しく知りたい方はぜひ水マネ大学2025年度で仲間になってくださいね。

※シュタットベルケの講義はこちら「インフラマネジメントは「個別」から「まち丸ごと」へ」